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がん

解説

がんは日本人の2人に1人がかかる身近な病気です。

体を作っている細胞のたった1つが変化し(がん化)、どんどん細胞分裂をして数が増えていく ことで、検査で確認が出来る様な大きさのがんになります。この間には何年もの時間がたって いることがほとんどです。

一方がん化がおこっても、自分の免疫の力でこれを取り除いたりすることも、体の中では常に起こっている事です。 がんは確かにたいへんな病気の一つですが、日本人の2人に1人がかかる身近な病気でもあります。治る人が増えている病気でもあります。がんを治すためには早いうちに発見することが 大切です(早期発見)。がん検診などを利用しましょう。
また予防に、禁煙は大変重要です。 肝炎ウイルス、ヘリコバクタ・ピロリ菌、ヒトパピローマウイルスなど一部の病原体はがんと関係することがわかっています。こうした感染症についても正しい知識を持ちましょう。

がんの特徴

正常な細胞は遺伝子の決まり通りに増え(増殖)、勝手にかたまりを作ったり、盛り上がって きたりすることはありません。
がん細胞は遺伝子の決まりを無視して、普通はとても速い スピードで細胞分裂をして数を増やしていきます。普通はそうした異常な細胞はアポトーシス という働きで消えていくものですが、がん細胞はアポトーシスで消えて行く事も出来なくなって います。
また正常な細胞は、皮膚や胃、肝臓などその器官の特徴を持っていますが(分化)、 がん細胞は正常な分化が出来なくなっていきます。 がん細胞の増殖が続くと、がんの組織はまわりに食い込むように増殖を続けます(浸潤)。 さらに血管やリンパ管までたどり着くと、血液やリンパ液の流れにのって、遠く離れた器官にまで 流れていき、そこで増殖して新しいかたまりを作ったりします(転移)。 細胞がどんどん増殖してかたまりを作ってしまうことは良性腫瘍でもみとめられることです。 ただし、がんは悪性腫瘍で、増殖のスピードが速く、分化ができなくなり、浸潤や転移を起こす 点が良性腫瘍とは異なります。 血液細胞もがん化することがあります。この場合は通常かたまりは作らず、白血病と言われます。

動画

がんの特徴

指導の解説

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